新しい道具
普段は、MSRのウィスパーライトやオプティマス123Rなどのガソリンストーブを使っているのだが、ヒップサックに入れておいて気軽にお茶を湧かせるようなクッキングセットとしてトランギアのアルコールストーブをテスト的に使いはじめている。勿論、先日の内房ツーリングでもメイン装備として使用した。
アルコールは発熱量がガソリンの半分しかなく、そのごく単純な構造から実用火力に疑問があってずっと敬遠していたのだが、実際に使い始めてみると意外なほどに力強い燃焼と必要充分な火力が得られることがわかり、最近はお気に入りの一つとなっている。ガソリンに比べるとランニングコストは少々高いが、取り扱いが比較的楽なのが有難い。
ガスストーブやガソリンストーブのような加圧式の燃焼ではないので風には弱い。ここでもMSRの風防が利用できる。気をつけないといけないのが、燃焼音が殆ど聞こえないこと。炎も殆ど見えないので、火傷などには充分気をつける必要がある。
使用している+字型のゴトクは、かつてアリゾナストーブと呼ばれた商品のコピー品で、カップでお湯を沸かすだけなら充分事足りるが、消火のためにいちいち熱くなったゴトクをとらないとならないのが少々不便。今後、火力調整蓋を一緒に使って弱火ができるようなゴトクを探す必要があるが、今のところソロツーリングならこのタイプでも申し分ない。
ウルトラライトな自作アルミ缶ストーブの世界にはまだまだ程遠いが、装備の軽量化に貢献するだけではなく、なんだか気分までもが軽くなるような道具である。今まで食わず嫌いだったことが悔やまれる...
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