本日の多摩川
台風9号が通過して丸二日後の多摩川の様子。
普段でも決して水が綺麗だとは思えない川だが、増水による水の濁りは全くの別物であり、河川敷に残された大きな爪あとが痛々しい。
二子橋。ほぼ通常水位まで下がっているが、橋脚にあたる水流の様子から、流れがまだかなり速いことが伺える。
そんなやるせない気分とは関係なく、二子橋下の河川敷にはいつものごとく、大きな音楽をガンガン鳴らして大騒ぎしながらビールとバーベキューに興ずるレジャーな方々が既にワンサカいらっしゃる。
台風も過ぎ去り、天気も回復した週末なので浮かれ気分になりがちなのは良く判るが、いつもながらこの光景だけは見るに絶えない。
どうやって、橋脚のたもとまで来たのか判らないが、小さな子供たちが大人の見えないところで川の中に膝まで漬かってはしゃいでいた。注意したら、素直に従い大人たちのところへ戻っていった。
ふと下をみると、小さな子供たちが橋脚の陰で川の中に膝まで漬かってはしゃいでいた。
橋の上から大声で注意すると素直に従ってくれたが、数メートル先の本流の流れを見るとこっちがゾッとする。
一体、大人たちは何をしているのであろうか。
どうせ近くで酒でも飲んで騒いでいるのだろうがまことに腹立たしい。
世田谷側でも状況は同じ。皆、あまり危険を感じていないようで、気軽に川に入っている。
一応、やんわりと注意すると素直に岸に上がってくれたけど、もし流されたらと思うと...
それにしても、こんな濁った川でも気軽に川に入ろうとする人たちが多いことに驚かされることしかり。
釣りに興じる人もいるので何とも言えないが、少なくとも水位が下がっても流れが普段よりずっと速いことは一目瞭然。昨日も中津川でカヤック事故が起きたばかりなのに、あまりにも川という自然への危険性を認識していない人が多すぎる...と思うのは僕だけであろうか。
おせっかいかと思いつつも一応声を掛けてみるが、どうしたものか。
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コメント
すべて自己責任 。。。と突き放したいところですが、
そうもいきませんよね。
自然に対してだけというわけではないですが、日常(例えば車の運転とか)でも「想像力」とか「思考力」を少し働かせれば解るでしょ、という事象によく遭遇します。
、、いや案外難しいのかな。自分だって完璧にできてるわけではないので。
投稿: なかでん | 2007/09/09 23:07
まいどコメントありがとうございます。
実はこれを書いた数時間後、同じ多摩川の6~7km上流のところでまた事故が起きてるんですよね。普段は堰の上流も緩やかで貸しボートなんかもあるところなんですが、流れが速く泳ぎきれなかったようです。
「想像力」や「思考力」も必要だけど、もうひとつ「恐怖感」がない人が多いような気がします。
人間って、道具を使うことによって自然の力に対抗してきたけど、それによって自然(現象)への恐怖感が薄れてしまっているように思うのは僕だけでしょうか。
まっ、その恐怖感のお陰で、スキーにしてもカヤックにしても一向に上達しないんですけどね。
投稿: H.Yoshida | 2007/09/11 13:23
JSBです、自分も沈して流されてようやく分かりました(苦笑)
上から見ると、緩やかに見えても
縦方向にも渦巻き、そして水中の障害物なども、、、
うるさいオジサンのように見られても
怯むことなく、真実は伝えるべきと思います。
最近は逆上する輩もいますが、、、
ドザエモンを見た体験からも、あれは無残ですよ
投稿: JSB | 2007/09/11 22:58
JSBさん>
そう、案外見た目よりは遥かに水のパワーってあるんですよね。
四万十川でかみさんと初めてカヤックで下って500mくらい流されて、なかなか岸に泳ぎ着けなかったのを思い出しました。
逆上しそうな奴には近づきたくないのですが、ほんとに危なそうだったら、事故る前にやっぱり注意するだろうな。
投稿: H.Yoshida | 2007/09/13 16:22