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2008/10/26

FCミーティング

恵比寿で行われた2008年のフェザークラフトミーティング。

会場は実際のフィールドではなく、都会のオフィスビルの7階。

展示されるべきK2のサバニセイルも天井が低くてマストが立てられない。(泣)

集まった人達も、A&Fやショップ関係、アウトドア業界関係の人達が多く、僕のような一般ユーザーでは、山猫さん以外は知った顔が殆どいなかった。

山猫さんのFCミーティングレポはこちら

他には、新色のカフナとウィスパーが並び、そして最近のフィッシングカヌー市場への拡充を企てた双胴型のフィッシングボートや、軽量コンパクトなラフトボートなどが展示され、スタッフから熱い説明が行われた。

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既に本国では販売されているフェザークラフトフィッシングボート。
座ってパドリングすることも、立ち上がってフライをキャスティングすることも簡単にできる。

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一人乗りにも、二人乗りにも、そしてダブルパドルで漕ぐこともできれば、Rowingポジションで漕ぐこともできる軽量ラフト。「激流下りにも使えるのか?」との質問には、「やってみればきっと楽しいんじゃない?」とのダグの弁である。

メインは、昨年秋に行われた鹿児島~沖縄カヤックセイリングトリップ報告&トークショー。

実際のトークは、アウトドアライターであるホーボージュン氏の独壇場となった感があるが、沖縄カヤックセンターの仲村忠明さん、グランストリームの大瀬志郎さん、そしてフェザークラフト社長のダグ・シンプソン氏らの旅の話は興味深いものであった。

特に、古式サバニに独自のノウハウを盛り込んで作り上げられた、仲村さんオリジナルの自作サバニセイルの秘話は大変興味深かった。

カヤックというある意味剛性のない舟には西洋のヨットの技術ではなく、琉球カヌーとでも言うべきサバニの帆走技術と艤装が理想的であったこと、そしてそれが実際のフィールドで実証されたことが何よりすばらしいことと純粋に感じることができた。

サバニセイルの実物も手にとってみれたが、手作りながら随所に帆走理論に基づいた技術が盛り込まれていて凄いの一言なのである。
仲村さんとは初めてお会いしたが、予想に反して本当にもの静かで落ち着きがあり、それでいて、豊富な知識と経験に裏打ちされたまさに「海の人」という感じのする人であった。いつかはこの人のガイドで、南の島々をロングトリップしたくなった。

個人的には、何もカヤックに+10kgの装備(セイルキット)を装着して帆走する必要性があるのか?それならば、ヨットでも良いのではないか?という気がしないでもない。

今回のトークでも、しきりに「あくまでも旅の道具」であることを強調していたが、もはや僕のような一般人からすると、個人が気軽に楽しめるレベルとは言えない領域にあるような気がしてならない。

だが、カヤックの楽しみ方は千差万別、それこそ人それぞれ。

そもそもカヤックの楽しみ方にルールなど無いのであるから、これまでの手漕ぎの限界を越えて風を味方につけた偉大な乗り物として、これからの可能性をさらに追求することもまた一つの方向性なのであろうと思う。

将来も含めて、僕は多分セイリングトリップはしない(金銭的な問題でできないだけ?)と思うが、このようなでっかい旅を夢見ることも忘れない、そんな刺激を少しだけ受けた2時間であった。

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コメント

私のレポートまでご紹介戴きありがとうございました。
同じような感想になりましたね。私の方がちょっと辛辣だったかな?

私もあのセイリングカヤックはやってみるとそれなりに楽しい乗物だとは思いますが、自分自身でそのような改造をするかと言われれば、まずしないですね。

でも、仲村さんのサバニセイルはすごかった。文句なしに仲村さんを尊敬します。本当にいつか沖縄で仲村さんのガイドでロングトリップしてみたいと私も思いました。いつか時間を調整して行ってみましょうか?

投稿: 山猫 | 2008/10/27 17:03

山猫さん、
こちらこそ、勝手にリンクを貼ってしまいすみませんでした。

それにしても、仲村さんオリジナルのサバニセール、凄かったですね。
ダグ氏と会えたことは勿論ですが、仲村さんと話ができてサバニ(オリジナル)セールに触れられただけでも恵比寿まで足を運んだ甲斐がありました。

> いつか時間を調整して行ってみましょうか?

おっ、良いですね。
毎年、一度は南に行きたいと思っているので、何人か集まるようなら、自艇持込でツーリングをお願いするのも一興です。
そのうち、メールします。

投稿: H.Yoshida | 2008/10/28 09:08

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