季節と体脂肪率との深い関係
先日、ジムで定例の身体測定を行ったら、先々月から少し上昇傾向を示しはじめていた体脂肪率が、遂に大台に乗ってしまっていた。
丁度、昨年も同じように、沖縄から戻って少し経った11月後半から12月にかけて急激に上昇した時期があり、その後、今年の1月から8月までの間は多少の変動はあるものの、順調に低水準を維持していたのだが、今年もまた同じような傾向で体に脂肪がつき始めたようだ。
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確かに、ようやく暑い夏も終わり、食欲も増進したし、筋力UPのためにも多少のカロリー摂取はやむを得ないと、脂質や高タンパク系の食事や間食が増えたことも原因であることは認識しているのであるが、反面、それなりに運動も、特に脂肪燃焼のための有酸素運動はほぼ毎日継続しているので、いくら筋力の増加に繋がっていないからと言って急に体脂肪率が増加するのはいささか疑問が残る。
しかも、昨年と同じく、秋から冬にかけてというのも気になる。
で、少し調べてみたところ...
くらしき作陽大学のとある研究によると、大学生を中心に体脂肪率の月別変化データを、性別、地域別、年次別に分析したところ、男女や地域による違いは見られるものの、概ね、11月から12月の秋から冬にかけての時期には体脂肪率が数%上昇する傾向が見られたとの報告があった。
その中で、執筆者らは、
古来冬季には気温が低下するとともに食物の確保が難しくなる自然環境の下で、生理的に脂肪を増加させる生物としての適応現象がいまだ残っているのではないかという仮説を今回も支持する結果となった。」(同61頁)
と述べており、この調査だけでなく、体脂肪率の変化が季節と深く関わることを裏付けるデータが数多く報告されていることも示唆している。
そうすると、この時期の体脂肪率の増加は、むしろ自然の成り行きに従った結果であって、あまり悲観するほどのことでもないと言うことだろうか。
確かに、冬が近づくと、自然界の野生動物や魚なども体内に脂肪を蓄えるのは良く聞く話であるので、自分を含め全ての人間もまた自然の極一部の動物に過ぎないことが判る。
たかが体脂肪率に大げさな話のようだが、自然に対する謙虚な気持ちを忘れてはいけないような気持ちになった今日この頃である。
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コメント
実は私も10月後半から体脂肪率が上がっていて、少々気にしていました。
もっとも、私の体脂肪率はYoshidaさんよりおそらく数%は高い上、測っているのは自宅の体組成計で、グラフもつけている訳ではないのですが、数値がなかなか落ちないのに最初は愕然としました。
なるほどそういうことなんですね。妙に腑に落ちました。
で、その後意識的にカヤックを漕いだりしたのですがそれだけではもちろんダメで、スケートで汗をかくことにしたのですが、自分としては結構運動したつもりでも、すぐには結果があらわれず、むしろ悪くなったりしてガッカリしていました。
意外と全く運動していない今日測ってみたら以前に近づいていてホッとしたりしたのですが、何だか数値に一喜一憂している感じもして、我ながらそれってどうなんだろうと思います。
まあそれなりに運動していけばまた少しずつよくなるさと楽観的に考えるようにしようかと・・
投稿: やまねこ | 2010/11/23 20:22
やまねこさん、こんばんは。
なるほど、やまねこさんにも同じような増加傾向がでているとは、やっぱり、ある程度仮説は当たっているのかも知れませんね。
ただ、仰るとおり、体脂肪計の測定値ってその日の体調だけでも大きく変わるらしいですし、結構誤差もあるので、ワンポイントの数値だけで一喜一憂するのは意味が無いようです。
それと、効果は徐々に現れてくるようで、短期間ではなかなか効果が目に見えにくいらしいので、長い目で見ていく必要があるようです。
投稿: H.Yoshida | 2010/11/23 23:15