AERO LEATHER TYPE A-2
袖や裾の所々に小さなヒビ割れが見られていた我がWillis & GeigerのA-2 Jacket。
Mustang Pasteで全体に油分を補い、コーティングが劣化した部分には少し多めにオイルを浸透させた結果、ヒビ割れ部分こそ元通りにはならないものの、革全体にしなやかさが戻ったような気がする。
「蘇った」と言える程度かどうかは判らないが、効果はあった模様。
Mustang Paste... オススメである。
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で、これでまだまだ着れるぞ、と喜んでいたのも束の間、いつもの悪い癖で「最近のモデルはどんな感じなの?」などと色々興味が出てしまって、調べていくうちに段々興味が欲求に変わり、結果新たなA-2を入手してしまう羽目に...
英国スコットランドのAero Leather Clothing Ltd製のTYPE A-2。
素材はもちろん(?)タンニンなめしされた3ozウェイトのホースハイド(馬革)。
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Aero Leather Clothing Ltdは、主に良質なホースハイドを用いたライダース用ジャケットを作っているメーカーで、オリジナルコピーに異常なまでに拘る某日本のメーカーほど高額では無い(それでも十分に高いが...)が、フライトジャケットの分野でも中々良いものを作っているメーカー。
WWII時代に軍に納入していた米国のAero Leather Clothing Co Incとは直接の繋がりは無いみたいだが、Aero Leatherという響きはちょっとその気にさせる。
Wilipedia A-2 Flight Jacketより拝借
それに、ライダースジャケットはメジャーかも知れないが、A-2だとあまり着ている人が少ないだろうというのも選んだ理由の一つ。
特にA-2マニアという訳では決して無いのだが、サイズ36とは思えない大きさや襟の形状や袖の長さ、袖口部分のフィット感など、W&Gにも気に入らない部分が幾つかあって、今回はそう言った部分にも気をつけて細部の寸法を十分にチェック。
W&Gよりも表示上は1サイズ大きいサイズ38ながら、実寸で一回り小さいサイズを選択。
手元に届くまでやや不安であったサイズだが、ややタイト気味のジャストサイズで一安心。
Aero LeatherのA-2とW&GのA-2。
革の厚みや鞣し、表面コーティングの違いだろうが、硬さや触った感じが随分と異なる。
軽くて比較的薄手の革厚であるが買った当時から硬くてゴワゴワした感じのW&Gに較べて、Aero Leatherのそれは、厚みはあるがしなやかで弾力があり、表面の仕上げもサラッと手触りが良い。
反面、革に厚みがあるために、AeroのほうがW&Gに較べて300gほど重く、約1500gと重厚感が漂う。
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四半世紀前にW&Gを買った当時はA-2なんて余り知られていなかったし、ましてや馬革となるとW&Gくらいしか選択肢が無かったのだが、今はまたブームでもきているのか、(特に日本のメーカーが)拘りのレザージャケットを数多く出していて、お金さえ出せれば(相当気合いが要ると思うが)なかなか拘った品質のものが手に入る時代となっている。
それら多くの拘りメーカーがインスパイアされたと認める、映画「大脱走」でのスティーブ マックィーンとA-2。
そして、83年公開の「The Right Stuff」では、サム シェパード扮するチャック イェーガーらパイロット達のA-2など、自分にとっては当時の憧れのジャケットであった。
本来は戦争のために開発された衣服であるし、日本人としてこういう服を着るということについて誤解を受ける可能性もあるだろうが、そんな難しいことを議論するつもりもなく、単に「革」という経年変化を味わえる素材を用いた服を選ぼうとした時に、気に入ったデザインがA-2だっただけのことである。
四半世紀も経った今でも若者に人気があるのには少し驚きであるが、気に入ったものであるだけに、この年になっても(似合うかどうかは別だが)まだまだ現役で着続けて行きたいのである。
そのためには、体型維持は必須なのである。
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コメント
いつもいつも興味深いグッズの紹介楽しんでいます。そうですかA-2!!!お持ちでしたか!!!感激ですね。そのこだわりが私的に好きです。カッコイイ!!!
投稿: kawamura | 2012/02/27 22:27
kawamuraさん
いつもコメントありがとうございます。
備忘録的な位置づけでLogを書いているので、グッズの紹介サイトのようにならないように気をつけているのですが、やっぱり新しいものを手に入れるとつい書いてしまいます。
本来のカヤックのことを書かねばいけないのですが。
ところで、kawamuraさんもA-2はご存じだったのでしょうか?
普段から、私など足元にも及ばない良い物をお持ちのkawamuraさんですから、ご存じであっても驚きはしないのですが、カヤックやアウトドアだけでなく、色々な分野でも嗜好が似ているのは光栄です。
たいしたブツではございませんが、何かの折に実物をお見せできればと思います。
投稿: H.Yoshida | 2012/02/28 19:03