西表ツーリング最終日:鹿川湾〜大原(仲間港)
真夜中、目が覚めるとメッシュのテント生地を通して、満天の星空の中でひと際眩しく輝くオリオン座が東の空に浮かび上がっていた。
まだ目覚めには早いので、無理して寝ようと努力したが、明るい星空と真っ暗な海面、静かな波の音とが調和して何とも言えない幻想的な様相を醸していて、とてもじゃないが寝れたものではない。
普段の都会生活では感じられない自然の神秘に触れ、一人で何かを感じ取ることこそが、このようなツーリングで得られることかも知れないとしみじみ感じた。
何はともあれ、ツーリングも今日が最終日。
目的地まではあと僅か。
今日はのんびり出発すれば良いので、朝からもう一度珊瑚礁の海に浮かんで、色とりどりの珊瑚を堪能する。
生憎、太陽が厚い雲に隠れてしまったので、陽が出るまで少し海面で待っていたのだが、なかなか顔を出さなかったので、結局諦めてエキジット。
南風見田を目指して出艇する。
鹿川湾の出口で、曳航状態のカヤック二艇と遭遇。
何かトラブルでも起きたかと思って近づいたが、生態調査のために発信器を取り付けたイリオモテヤマネコの電波を拾っている最中のカヤックであることが判明。
朝、南風見田から出艇してきたと言う二人に別れを告げ、こちらも南風見田に向けて先を漕ぐ。
ここから先は、終始代わり映えのしない単調な海岸線が続き、東北東の風が南風見崎を回り込んでくるのか、常に弱い向かい風が吹くようになり、軽く向かい潮でも流れているようで、漕いでも漕いでもなかなか前に進まない状態が暫く続くこととなる。
正直なところ、今回のツーリング中で最も疲れた区間であったろうと思う。
同じような景色、単調な海岸線が続く南岸沿い。
南風見田近くのポーラ口と言われるリーフの切れ目から、リーフ内の水路に入る。
なかなか前に進まないカヤックにどんどん疲れが溜まり、地図とGPSでカヤックの位置を確認しながら、ゆっくりした速度で南風見崎を廻り、徐々に進路を北に向けるようになった頃、仲間港を出発する高速船を目にすることができた。
既に潮位も下がり始め、所々で座礁したりしながら、動力船の水路から仲間港内に入り、奥のスロープに艇を付けて無事にゴール。
行程としては、予備日をまだ1日残しているので、例えば明日、近くの仲間川を遡上する案もあったのだが、一応今回のツーリング目的を果たすことができたので、今回はここでツーリング終了とする。
陽差しが強いので、高速船の待合いターミナルの影でK1を撤収させて頂く。
長かったのか、短かったのかは判らないが、結局、昨年の加計呂麻を一周した時と同じく3泊4日の旅となり、無事に当初予定どおり、上原から大原までのワンウェイツーリングを完成させることができた。
最後の最後で、ややショボい漕ぎになってしまったが、まぁそれもまたご一興と言うことで、旅の一つの反省点として次回へ繋げることとしよう。
暑い中、K1の撤収でまた一汗かいた後、仲間港の軽食コーナーで飲んだ生ビールは格別であった。
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