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2014/06/29

Fountain PenとMechanical Watch

昔のモンブランが発掘されたのがキッカケで、その後吸入式に拘って手に入れたペリカンやパイロットカスタムの万年筆。

その後も、ViscontiのTravel Inkpot(携帯式インクボトル)やキップレザーのロールペンケースなんかも手に入たりして、今ではすっかり嵌ってしまっている。

丁度、昨年の冬頃から職場で配られる会社の手帳とoutlookによるスケジュール管理に嫌気がさし、安いが革の味わいがあるミドリのトラベラーズノートを仕事に使い始めたり、長年使ってきたバリスティックナイロンの鞄から国産だが革の質が良いトートバッグに変えたりと、仕事に使う道具の趣向に変化があったことは確かであるが、ここまで万年筆に嵌まるとは思いもよらなかった。

恐らく、ボールペンなどと比べて手入れが面倒であったり、水性インクに難があったりしても、決して仕事で使えない訳でもなく、むしろ強く筆圧をかけなくてもスラスラと書ける書き心地の良さで、道具を使う愉しみに魅せられてしまった結果だろうと思う。

これは、手入れが面倒だけど使っていくうちに味わいを増してくる革製品の魅力や、精度では劣るが、正確すぎて人間味や面白さに欠ける電気式(クォーツ)時計ではなく、ゼンマイと振り子の原理で動く機械式時計の「味わい」にも通じる共通の魅力と言える。

この本は、既に情報が少し古くなっているところもあるが、革製品にまつわる職人や時計職人を紹介した本と同様、万年筆にまつわる国内の職人について書かれていて、なかなか興味深い内容。

もっと早くに知っていれば、同じスーベレーンやパイロットカスタムも、こうした職人によって自分用にカスタマイズされた逸品を手に入れることができたのに...

そこが少し悔やまれるところ。


とはいえ、まだまだ自分は万年筆を使い始めたばかりのズブの素人。

沢山使って早く自分に合ったペン先に育てて行きたい。





単に文字を書くだけじゃなく、イラストやDessinにも使ってみると、意外に味のある絵になる(ような気がする)。音楽や芸術的センスの無さは勿論、字も下手だったので手書きは苦手だったが、万年筆だと何となく書いてみようかなと思うのが不思議。

機械式時計と同様、一生ものの玩具として愛用していければな。



先ほどの本と同じ筆者による、万年筆の歴史について書かれた本。

似たような歴史書なども機械式時計に通じる。

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