Birch burl Kuksa と Curly birch Kuksa
北欧フィンランドのラップランドに古くから伝わる木のカップ、Kuksa。
本来はバハカ - Birch burl - と呼ばれる白樺の瘤をくり抜いたものが定番であるが、同じくフィンランドのPuukkoタイプラップランドナイフをリリースしているKellamから、同ナイフのグリップに使われているCurly Birch - Visakoivu - を使ったKuksaが販売されているのを知り、違ったタイプを比べてみるのも一興かとチョット高かったけど買ってみた。
Paw Kuksa with Antler Art
白樺の瘤 - Birch burl - で作られたKuksa(左)と今回買った縮緬杢の樺材 - Curly Birch - 欧名 Visakoivu で作られたKuksa(右)。
手前は同じくKellam knivesの代表作、PuukkoタイプのKellam Wolverine。グリップにKuksaと同じくCurly Birchを用いており、杢目が美しいナイフである。
素材は違っても、塩水で長時間煮るという工程は変わらないので、まだ馴染んでいないKuksaからはしょっぱい味がする。
日本で売られる木製食器の多くはウレタン塗装されていて、Kuksaのように塩水の味がすることはありえないが、この塩水で長時間煮ることで、浸透圧差を利用して木に残った水分を抜き、密度と強度を高めているので、これがないと本来のKuksaとは言えない。
代わりに、塗装されていない分、乾性油などで手入れすることで徐々に経年変化が生まれ、いい感じの飴色に変化していく様が楽しめるのが良いところ。
塩味がなくなるまで少し我慢が必要であるが、早くそうなるように使い倒さねば...
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