Hillberg Soulo
今回のツーリングで初の実戦使用となったHillberg Soulo。
これまで長く使ってきた同社のAktoと比較しての使用感を少々。
重量:
1ポールで非自立式の変型トンネル型Aktoに対し、横方向のポールに加え山岳ドームテントと同じ縦方向に2本のクロスポールが追加された完全自立式のSouloは同じRed labelでありながらカタログデータで約700g重い2.4kgと、moss Outlandとほぼ同じ重さ。
加えて、Aktoには装着していなかったフットプリントなるものを付けていたのでさらにその差は大きい。
Aktoでも最近の軽量テントと較べると重いと言われるくらいなので、約3kgオーバーの重量は中々のもの。
設営:
正直言って、Akroと較べてしまうと設営はチョット面倒臭い。
クリップ式なのでスリーブ式のOutlandよりは遥かに簡単だけど、あっちへ行ったりこっちに戻ったりとテントの周りをウロウロしなければならず、ポールを一本スリーブに通した後は、風上側に2本、風下側に2本ペグを打って張綱を掛けて長さを調整するだけのAkotoの設営が如何に簡単だったかを痛感する。
しかも如何に自立式ではあってもやはり最低4箇所にペグを打って張綱を取る事を考えると、やはり面倒と言わざるを得ない。
この辺りに未だにAktoの人気が高いことの理由があるのではないかと思われる。
居住性:
床面積や前室の広さはAktoとそれほど変わらない。
しかし、縦方向の2本のクロスポールが作り出すドーム状の室内空間は思った以上に広く、横になった時の頭周りのヘッドクリアランスには充分な余裕があり、雨でテントに閉じ込められても中で快適に過ごすことができる。
Aktoだと、短辺側の高さが低いので横になった際の天井の低さが気になったが、Souloには一切そういうことが無かった。
使い勝手:
AktoもSouloもどちらもインナーテントの長辺側に出入り口があるが、Aktoは前面パネルのファスナースライダーがテントの端に来るのに対し、Souloの場合は前面パネルの上部及び両サイドから長辺側中央に向かって集中して閉じるように設計されており、これによってパネルの半分を開放した程度ではフロアシートのバスタブ形状が維持されていて、外部からの砂などの侵入がし難くなっている。
ほんの僅かな違いだが、その効果は絶大で、荷物や人の出入りの際に入り込んでいた砂の侵入が極めて少なかった。
海旅で砂まみれになるのは仕方ないが、テント内の砂はやはり嫌である。
フットプリントとの相乗効果でもあると思うが、砂があまり入ってこなかったことは意外と快適であった。
また、このフットプリントがあることによって、前室内に置いた荷物に砂が付着することも少なく、ビーチキャンプでの快適度は格段に高くなった。
フットプリントって、単にフロアシートの保護くらいにしか思っていなくて、これまでは重くなるのでずっと使ってこなかったが、これからはAktoでも使ってみようと思ったのは事実。
撤収:
これも設営と同じで簡単に撤収できるのはAktoだが、Souloの場合、クリップ式の自立式であることと先のフットプリントとの相乗効果で、砂地の上でもキチンと畳んで仕舞えるのは利点であると思った。
Aktoだと、仮にフットプリントがあったとしてもわざわざ地面に置いて畳む必要もないが、Souloだと重量もあり一旦地面に置いてフットプリントに包む要領で畳むとカヤックへのパッキングも含めて色々と都合が良かった。
総合:
総合的にどちらが良いかと言う問題ではないが、重量が許容できるならSouloの居住性や使い勝手の良さは特筆すべき点であると思った。
設営や撤収はAktoには敵わないが、自立式であることの自由度の高さも考えると、これからはSouloをメインに使っていくことが多くなりそうである。
秋〜冬に掛けての焚火キャンプのベースとしても、活躍してくれそうである。
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コメント
遠征レポート楽しく拝見しました。SOULOの使用感も非常に詳細で参考になります。やっぱり実際に使って見ないと分からない事って沢山ありますね。土産話も聞きたいので焚き火キャンプ是非‼️
投稿: misago | 2019/09/20 12:57
misago様
コメントありがとうございます。
Souloは自分には良い選択でした。
やっぱり実際に使ってみないと判らないことは沢山ありますね。
ツーリングも、その時は消化不良な感じでしたが、後から改めて振り返って見るとそれなりに良い旅だったと今は思っています。
焚火キャンプ是非やりましょう。
H.Yoshida
投稿: H.Yoshida | 2019/09/22 00:04