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2020/03/14

Think Safe : 安全について考える

先日購入したKokatat Guide Rescue Vest PFDに添付されていた安全冊子のとある1頁。

悪天候のために自宅で大人しく過ごす退屈な休日なので、良い機会とばかりに久しぶりに安全について考えてみる。

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Skipper - Skip the Drink

かつてはビール片手に優雅にヨットを操るSkipperもいたが、今やそんな話はとうの昔に終わった話。

Kayakは免許が要らないので、日本でも罰則の対象にならないのは確かだが、アルコールが引き起こすリスクを十分理解している常識あるSkipper(艇長)は決して「飲まない」し、「近づかない」のである。

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自分もお酒は好きだし、昔は飲んで漕いでいたこともあるのは事実。
でも、昨今の飲酒運転による悲惨な交通事故のニュースや飲酒者の傍若無人な迷惑行為をみると、自らが律するべきと心改めるこの頃である。

 

あと未だに飲酒姿をネットで世に晒しているKayakerを見掛けるが、あれも辞めたほうが良いと思うのだが...

余計なお世話だろうが...

 

Assisted Rescue

Self Rescueに対し、国内では所謂グループレスキューとして紹介されている補助付のレスキュー。

個人的な印象だけど、同じ海のカヤックでもFRPなどのリジッド艇に乗るシーカヤッカーと、折り畳み式のFolding Kayakを使うシーカヤッカーでは、Rescue - 特にAssisted Resque - に対する意識に大きな違いがあるように感じる。

前者は、Rollも含めたSelf Rescueは勿論であるが、グループで行動することが多いせいかAssisted Rescueにも大変に熱心であるのに対し、Folding Kayakerは、Rescueに熱心な人でもせいぜいがFolding Kayakでは難しいとされるRollの練習に励む程度で、Assisted Rescueに関してはあまり興味がなく講習会などでTX Rescueを(形だけ)練習する程度である。

自分もどっぷり後者の方で、未だにTXでさえ効率的なカヤックの操艇技術や確実なVictimへのAssisted Reentryが習得できていない。

と言うより、最近は単独で漕ぐことが多いので、練習する機会も無いのが実情ではあるのだが...

 

TX rescue

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アウトドアライターの堀田さんと故ローリーが訳したJohn DowdのSea Kayaking。
イラスト付でTXの頁があるが、説明文はたった1頁だし、ReentryはPS(Paddle Stirrup Method)だったりする。
Seakayakのバイブルと言われる著書であるが、これだけだと実践的なカヤックの操作方法や確実な再乗艇の方法を知るのは難しい。

 

Assisted Reentry

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昔買ったSea-Kayaker MagazineのHandbook of Safety and RescueのAssisted Rescueの1頁。
効果的かどうかは判らないが、Side-by-sideなど沈脱したVictimを安全に再乗艇させる方法が写真付きで幾つか紹介されている。

ただ、実際にやってみると判るが、Self/Assistedに限らず、水中からカヤックに乗り込むのは結構難しい。

特にデッキ上へ大きく上半身を引き上げるには多少の上腕力とコツが必要で、Victimが全くの初心者だと助ける側も大変である。

そんな時に有効かどうか判らないが、Heel Hookと言う方法がPaddling.comで紹介されていて、これだと先に足をコクピットに入れることで、比較的腕力が小さい女性でも楽にカヤックに乗り込めるようで一度試してみる価値はありそうである。

自分のカヤックをリーンさせて沈したカヤックの排水を行う方法もRescuerの立場として参考になると思う。

 

Towing

Towingと言うと、遅れがちな初級者カヤックを上級者がカッコよく牽引するのをイメージしがちで、実際John DowdのSeakayakingでも「病気、疲労、事故、低体温症などで漕ぐことができいなくなったパドラーが出たような非常時」にカヤックを牽引すると書かれていて、Rescueとは異なる項目で説明されている。

しかし、何らかの原因で沈脱したカヤックがVictimから離れてしまって無人のカヤックを回収したり、一刻も早く危険地帯から離れる必要があるようなRescue(救助)の観点からもTowing Techniqueは必要である。

RIO PROやGuid PFDに装着されているクイックリリースハーネスやハーネスに装着するカウテールもこのTowingに用いる装備の一つであり、Assisted Rescueに欠かせないものである。

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同じくHandbook of Safety and Rescueに記載されているTowingの1頁。
一般的にイメージされるIn-line Towの方法だけでなく、Contact Towなど様々なTowing Techniqueが紹介されている

 

様々なTowing方法の中で、自分にとって有効だなと思うのは上の頁でも紹介されているContact Towという方法。

ここでは、RescuerとVictimが向かい合ってラフトを組んでいるが、両者が同じ前を向いてラフトを組んでも良く、こちらはPaddling.comAdventure Kayak Magazineなどで紹介されている。

また、動画ではVictimから離れて(流されて)しまったカヤックを回収してVictimまでContact Tow Techniqueで戻っているが、以前に参加した国内ワークショップでは短いCow Tailを使っていたので、その辺りは臨機応変に対応すれば良いであろう。

 

その他、Throw rope bagを使ったTowing Techniqueなど、海外にはシーカヤックレスキューに関する色んな動画が公開されていてたまに見てみると参考になることが多い。

 

こうした技術はただ見て頭で覚えても実際にやってみると出来ないことが多い。

誰かに協力してもらう必要があるが、暖かくなったらSelf Rescueと合わせてAssisted Rescueも色々練習してみるのも楽しいだろう。

 

新型コロナウイルス対策で暗いニュースばかりだが、安全や危機管理に関して少し考えてみる良い機会にして見てはどうだろうか。

 

 

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