やっぱりイヌワシは強かった?
移動中の暇潰しにとある書店で見つけて読んでみた日本のイヌワシ操縦士に纏わる一冊。
昔見た映画の影響もあるが、70年代の第4世代戦闘機の中ではオーソドックスな固定翼機でランディングギアも華奢な空軍仕様のイヌワシよりも、ギミック満載の可変後退翼&カタパルト発艦の強靭な足元で固めた海軍仕様の雄猫の方が好きだったけど、これを読んで俄然日本のイヌワシ部隊の虜にもなった。
特に、1998年米海軍との訓練で雄猫と対戦して「楽に撃墜できた」とあるほど、運動性能には明確な差があったよう。
ただ米海軍の雄猫も、お返しとばかりにAIM-54フェニックスミサイルでイヌワシが目標をレーダーや視界に捉える前に撃墜したとあるので、雄猫はイヌワシにやられたのが余程悔しかったのであろう。
艦隊防空に特化した雄猫と、もともと制空を目的としたイヌワシとでは闘い方が違うだけで、どちらが強いという訳では無いと言うことか。
ただ、雄猫は惜しまれながらも2006年に退役してしまったが、イヌワシは未だに現役であり続けていることを考えると、イヌワシってやっぱり凄いんだと改めて実感。
加えて、日本の航空自衛隊のイヌワシ操縦士達のレベルも非常に高く評価されているようで、昔見た映画の世界と実際とは全くの別物である事も再認識した。
その他、最新鋭の第5世代戦闘機の時代となり、中国やロシアの脅威が益々大きくなっている現在における自衛隊の存在価値というものにも深く考えさせられる内容であった。
基地問題とか反戦とか色々難しい問題もあるけれど、日本の空を守る美しいイヌワシの姿と鍛錬を重ねる隊員達の努力に敬意を払う。
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