無人島にて
とある無人島に上陸。
日差しはあるがまだ北東風が冷たいのでカヤックの傍らで小さな火を熾し暫し炎を眺めながら身体を暖める。
訳あって現在逆単身赴任の身。
節目のこの日に海に出るのは少々気が引けたのだが、家にいても仕方がないので思い切って艇を出し、焼香代わりの炎を前に黙祷を捧げる。
外に目を向ければ遠い異国でも多くの尊い命が失われ、今一楽しむ気にもならないが、それでも2年半ぶりに味わうビーチでの焚火は静かに炎を眺めているだけで何だか気持ちが洗われてくるようで、流木が燃え尽きるまでのんびりと炎を眺めていた。
昨今のキャンプブームやブッシュクラフトブームでSNSなんかではまるで判を押したかのような何とか映えする仰々しい焚火の写真や動画ばかり。
本来一人分の食事を賄う程度ならこの程度の大きさで十分だし、燃料の流木も少なく燃やし尽くすのにも時間が掛からないので片付けも簡単。
仰々しい焚火台も要らないし、醜く真っ黒な石を作る必要もない。
乾燥した海藻はマッチ一本で簡単に火が付き最高の焚き付け。
バックアップにフェロセリウムロッドなどはあっても良いけど、最近は白樺の樹皮で自作したマッチボックスに入れたマッチと着火剤代わりの白樺樹皮がお気に入り。
映えはしないけどキャンプも焚火もスマートが一番。
勿論、カヤックを使った自由な旅でのビバークのお話。
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