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2022/05/31

映画の中の腕時計:Porsche Design Chronograph

先日観たIMAX MOVIEの主人公が身につけていた時計、36年前の前作と同じPorsche DesignのChronographだった。

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前作撮影終了後に個人の私物になっていたのを、わざわざ借りてまでして撮影に臨んだそうで、36年(実際の撮影期間でいうと33年?)経っても使い続けているという設定だろうか。

因みに、前作では俳優が映っているシーンでは全てPorsche DesignのChronographだが、前半のFWSでのACMや後半の仮想敵国との空戦で後方に迫る相手を急回避するシーンで、操縦桿を引くと同時にスロットルレバーを押す左手首にあるのはどうみてもサイクロプスレンズが付かないRolex Submariner Ref.5513であるので、恐らくこれは前席コクピットに座れない俳優に代わって撮影された本職のNaval Aviator'sの私物ではないかと思われる。

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これってどう観てもSubmarinerだよね。撮影が1985年頃だからまだRef.14060が出る前のRef.5513であろう。

このPorsche DesignのChronograph、先日ブログに書いた1984年発行の時計雑誌にも掲載されている。

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1984年発行の時計雑誌の1ページ。当時はまだ日本のクォーツ全盛時代で、機械式の特にクロノグラフなどは滅多に見ることは無かった。
左からPorsche Designの一般向けChronograph, ミリタリー仕様, ホイヤー(当時はまだTAGではない), テクノス, そしてOmega Speedmaster PROFESSIONAL。

当時の価格は驚くなかれ、Porsche Designのミリタリー仕様のものが¥220,000-, 一般向けのものが¥185,000-, Omega Speedmasterが¥200,000-。当時はとても買える値段では無かったが、今の価格を見るといい時代だったなぁと。

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1983年公開の映画The Right Stuffで描かれたNASAの宇宙開発とOmega Speedmasterとの関係を記した記事。
当時はスウォッチグループではなく、シーベル時計が代理店だった。

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34年前のSpeedmaster PROFESSIONAL Ref.1450022

買った当初はしょっちゅう調子が悪くなって何度も入院していたが、段々と調子が良くなって今でも現役。

当時はまだ月に行ったのはCal.861じゃなくてCal.321だとかはまだ全然知らなかったが、小冊子には1978年のNASAスペースシャトル計画のテストでも合格したことが記されている。

こういうストーリー性に弱いのである。

 

最後にこの映画、基本的な時代設定は極めて現代の時代考証に基づいて制作されているが、先のPorsche DesignのChronographも含めて36年前の前作をセルフオマージュするシーンが幾つも散りばめられていて、結構ノスタルジックな気分に浸ることができる。

自分の時計もほぼ全部がかれこれ30年近くになるが、今でも現役でバリバリ使えるところは、映画の主人公と重なる点が多い。

久しぶりに以前の時計熱を再燃させてくれた映画の続編に感謝。

 

 

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コメント

私も4DX版で見ましたが、風が吹いたり座席が動いたりで臨場感を感じさせる演出が映画の内容とマッチして大変楽しめました。
ところで文中にも出てくるライトスタッフですが、午前十時の映画祭というイベントをやっている映画館で6月10日位から上映されます。アポロ13と交代で1ヶ月間やるのですが、ご興味ありましたら是非。

投稿: misago | 2022/06/07 16:46

misago様
ご無沙汰しております。まだこのblog見て下さってたんですね。
misagoさんも映画ご覧になりましたか。
4DXって映像に合わせて風とか座席が動くんですか?凄い進歩ですね。
IMAXも凄い迫力でした。
あとライトスタッフとアポロ13の上映情報ありがとうございました。
どちらもDVDで何度も観ていますが、映画館となるとまた臨場感が違うので是非観に行ってみたいです。
そのうちまた海でご一緒したですね。
ではでは。

投稿: H.Yoshida | 2022/06/07 22:50

私も観ました。料金ケチって通常バージョンでしたが、同い年の主演男優、すっかりアクションしかしなくなってしまったけどちょっと触発されました。その他の俳優たちに比べて36年前とあまり変わりがないのが驚きです。
北関東のとある映画館で見たので首都圏とは違って余裕たっぷりでした。

時計に目が行くのはさすがですね。
私はGPZ900R Ninjaにしか目が行きませんでした。

設定やストーリーの一部にセルフオマージュもありましたが、ライトスタッフのやスターウォーズエピソード4なども含まれていて、私たち世代はすっかりハマりますね〜

投稿: someno | 2022/06/11 07:56

someno様
コメントありがとうございます。
ご覧になられましたか。
そうですよねぇ、同世代なのにあのスタイルを維持するとは、驚きです。やはりハリウッドスターって凄いなと思いました。

Kawasaki GPZ900Rは自分も憧れでした。Motorcycleへの憧れは今でもありますが、カミさんが許してくれないのでそこは諦めています。

スターウォーズシリーズは詳しく無いのでどの部分か判りませんが、ライトスタッフ へのオマージュは判りましたよ。時代から取り残された世界でも常に限界突破を目指すシーン(とその後も)は正に劇場でライトスタッフのあのシーンを思い出していました。

前作を生で見た世代としては、冒頭から一気に80年代に逆戻りでしたね。

投稿: H.Yoshida | 2022/06/11 14:31

今日劇場で観てきました。映画館の大画面と音響で再び見る事が出来て感無量です。
 ところでジョン・グレン役のエド・ハリスにyoshidaさん似てるなと思いました。かなり似てると思います(2回言った)

投稿: misago | 2022/06/19 21:13

misago様
ライトスタッフの再上映、観られましたか。
感無量だったそうで、良い映画ですよね。

ところでエド・ハリス...ジョン・グレン役のですよね?
私似てますかね?
あんな格好良く無いですけど...

エド・ハリスは今上映中の続編映画にも出演してましたね。
アポロ13ではFreight Directorを務めたジーン・クライツ役で、ドキュメンタリーで観たことがあるジーン・クライツ本人かと思ったくらい、良く特徴を捉えていて個人的には一番好きな役でした。

そんな名優には似ても似つかない自分ですが、似てると言われてちょっと喜んだりしてしまった自惚れ屋です。

たまには映画談義も良いものですね。

投稿: H.Yoshida | 2022/06/20 10:43

街頭インタビューで芸能人の誰に似てると言われますか?と聞かれたら『エド・ハリス』と言えばスタジオはあー❗️と皆が頷くレベルだと思いますよ(笑)

映画談義楽しいですけど全然詳しくないので拡がりが?

投稿: misago | 2022/06/20 19:49

うーん、多分いや絶対に街頭インタビューに声掛けられることは無いと思いますが、もし偶然にもそうなったら“エド・ハリスに似てます“と答えてみますね。
それでスタジオで皆が頷いたらなんかご褒美下さいね。

投稿: H.Yoshida | 2022/06/21 21:30

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