2023/09/07

Bioceramic Scuba Fifty Fathoms

Blancpain Fifty FathomsをオマージュしたSwatchの新しいコラボレーションウォッチ。

Bioceramic Scuba Fifty Fathoms

高級腕時計メーカーであるブランパン(Blancpain)の名を冠したダイバーズモデルで、しかも5大洋をそれぞれモチーフとした5つのコレクション。

しかも非限定。

以前に発売され、今も継続販売されているMoonswatchも大きな話題を呼んだが、こちらはクォーツムーブメントだったのであまり興味が無かった。

しかし、今回のFifty Fathomsはバッテリーが不要な機械式。

しかも、19石, 耐磁性ヘアスプリング, 90時間のパワーリザーブ, 毎時21,800振動の自動巻という価格を考えると中々のメカニズム。

特にブルーを基調としたAtrantic Ocean (大西洋)モデルなどは、本家のFifty Fathomsを彷彿とさせるデザインで、久しぶりに欲しいと思える時計に出会った気がする。

価格はMoonswatchより高い¥60,500-。

これだったら、一つ買ってみようかなと思う今日この頃。

 

 

 

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2023/06/10

Patek Philippe Watch Art Grand Exhibition in Tokyo

実はあんまり期待して無かったけど、行ってみたら凄かった。

Patek Philippe Watch Art Grand Exhibition in Tokyo

機械式の、特に超絶複雑時計-Grand Complication-に興味がある人は是非行って見てみることをお勧めする。

自分のような庶民には到底手が届く訳もない世界だけど、こんなのを見たら、巷で転売ヤーが行列を作って買い漁っているような人気の機械式時計など唯の”労働者の時計”でしかないことが良く判る。(自分は昔から”労働者の時計”でしかないと思ってたけど...)

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英国ビクトリア女王が所有されていたとされる懐中時計。

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様々なムーブメントがディスプレイされていて表と裏からじっくり観察できる。
比重を重視した22KGold製の自動巻ローターは動きが非常に滑らか。
自分のChronomat B01のローターの動きなど足元にも及ばない...

本国のみならず、日本人技術者のデモもあり、質問にも答えてくれて色々参考になることも多かった。

圧巻は、1989年発表の創業150年記念モデルCalibre89や2014年発表の175周年モデル GrandMaster.chaimなどのSuper Complication model。

GrandMaster.chaim

帰りにBook Storeで英語版のGrandMaster.chaimの解説本を購入したのは言うまでもない。

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豪勢なハードカバーに収められた重厚感漂うビロード張りの表紙。

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中身は当然全て英語...

世の中、こう言うのを手に入れることができる高貴な人がいるんだなと妙に実感した1日であった。

入場自体は無料だからもう一回くらい行ってもいいかな。

 

 

 

 

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2023/05/09

OH完了

大型連休の合間に作業終了の連絡があったのだが、あいにくタイミングが合わず漸く受け取りに。

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最後の記念に...

ここもあと二ヶ月弱でClose。残念である。

 

3月末に持ち込んで一ヶ月ちょっと。

郵送による見積もりから承諾の返信、電話での確認までで10日ちょっと掛かっているから、実質の作業は僅か2週間ちょっと。

事前に作業開始から1〜2ヶ月掛かると言われていたけど、かなり早く仕上がったことになる。

点検とタイミング調整だけで一ヶ月以上も掛かった上に、仕上がり予定日を過ぎても連絡ひとつしてこない某メーカーのサービスセンターとは雲泥の差である。

 

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返却時に収納されていたレザー製の時計ケース。
今までのようなビニール製ではなく、内側にクッション性に優れたスエード調の生地が貼られた中々豪華な収納ケース。

これだけでも結構良い値がしそうだが、OH代金を考えるとこれ位サービスしてもらってもバチは当たるまい、と思ってしまう。

交換されたサファイアクリスタルの風防にはちゃんと6時位置に王冠の透かしマークが入った新しいタイプ

精度チェックはこれからだけど、これでまた10年以上は安心して使い続けられることに素直に感激。

強盗に狙われたり、転売屋が毎日正規店に通ったりと、金目当てな話題ばかりで不幸なメーカーだが、やっぱり大したメーカーだと思った。

 

 

 

 

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2023/04/08

見積もり到着

”言葉が出ない”とは、まさにこのことを言うのか...

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価格高騰の流れはOHにも...

 

 

 

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2023/04/01

Go to 丸の内

前回のオーバーホールは直接東陽町へ郵送で送ったから、ここに来たのはそれよりも前のブレスレットを交換しにきた時になるのかな。

かれこれ14年ぶり...

歩度調整

ブレスレット交換

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今回は特にトラブルが発生した訳では無いのだが、前回のオーバーホールから10年経過しているし、購入から丁度30年経ったので今のうちにメンテナンスして大事にしようと思ったから。

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以前はその場で裏蓋を開けて内部を点検してくれたりしたのだが、今回は受付だけしてその後東陽町に送られ、そこから郵送で見積もりが送られ、問題なければサインして返送、そこからの作業開始となる模様。

なので、滞在時間僅か10分足らず...

でも、ここ丸の内は6月末で営業終了になるとのことで、最後にここに来れて良かった。

スタッフの応対は流石だし、東陽町は郵送のみなので、オーバーホールが間に合えば、出来上がった時もここに取りに来ることにしよう。

 

この時計を買おうと思うキッカケになった30年以上も前の雑誌。

最新のCal.3235やDeep Seaのような防水性能は無いが、軽快な39.5mm径でこの防水性能。

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これ以上何を望むというのか...

 

 

 

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2023/03/27

Cal.9SC5

遂に出ました。

GS初のメカニカルクロノグラフ。

GRAND SEIKO TENTAGRAPH

これまでGSのクロノグラフと言うとスプリングドライブで文字盤のインダイアルデザインもイマイチだったが、今回のは完全なメカニカルクロノグラフでオーソドックスな横三つ目のインダイアルデザイン。

DaytonaのCal.413xと違い、小秒針を3時の位置(9時位置で無いのは少し残念)に配置し、左右非対称としたことで、Daytonaのような正面から見てクロノグラフ用のセンター秒針と3時,9時の積算計が作り出すあの大嫌いな漢字の”山”状態になっていないのが良い。

ムーブメントの9SC5もCal.413xに負けず劣らずの両持ちテンプ受けに巻上げヒゲゼンマイのフリースプラング方式。独自のエスケープメントとツインバレルによりエルプリメロと同じ10振動のハイビートムーブメントながら約72時間のパワーリザーブ。

チタンケースは賛否分かれそうだけど、ようやく世界の第一級品と肩を並べる機械式クロノグラフが登場した。

文字盤も、インダイアルの配置やデザインだけでなく、全てのアワーマーカーに夜光塗料が塗布されていているなど、視認性が決して良く無い自動巻きDaytonaのデザインと比べても大変好ましい。強いて言えば、より視認性を高めるためにもマットブラックがあれば尚良いかなと言うところ。

ただ、日本人としては大変嬉しい限りだけど、価格も超一級。

ステンレススチールの新型Daytonaが買えてしまう価格である。

ため息しか出ないな...

 

 

 

 

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誕生60周年

誕生60周年だとか...

New Cosmograph Daytona

 

外装はあまり変わった感じがしないが、ムーブメントは新しいエスケープメントや耐震装置が装備されてCal.4131となった。

ただ元々のCal.4130同様、6時位置にある小秒針や若干12時方向にオフセットされた3時と9時位置のクロノグラフ用30分積算計と12時間積算計の位置関係がどうにも好きになれない。

やっぱり小秒針は9時位置にあるのが一番バランスが良いと思う。

 

その他、特筆すべきはPt950ケースモデルに初のTransparent casebackが採用され、透明の裏蓋から18ct Goldの自動巻きローターを搭載したCal.4131を見ることができる。

個人的にはゴールドモデルなど、ステンレススチール以外の貴金属ケースは柔らかいし、金色が派手で決して好きでは無いのだが、Ptモデルなら見た目はスチールと変わらないし、ケース強度もかなり硬い素材なので、お金さえあればPtモデルは気になる存在。

 

ただスチールモデルでも170万円以上の高値だし、Ptなどは夢のまた夢である。

 

かつては労働者の時計とも呼ばれていた実用重視のメーカーだったが、もはや労働者層には到底手が届かない高嶺の花になってしまった。

 

残念。

 

 

 

 

 

 

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2023/03/08

歩度調整

入院から一ヶ月。

漸く退院。

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特に故障した訳では無いのだが、昨年秋頃から少しづつ遅れ気味になったことで念の為ムーブメント内部の点検と歩度調整を実施。

若干プラスに調整されて戻ってきた。

さて実際に腕につけてみて精度がどう変わるか楽しみである。

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久しぶりに一ヶ月程腕に装着していたSea-Dweller 16600。

シンプルなデザインであるが、一番使いやすい時計である。

かれこれ30年になるが精度と防水性は今でも健在。

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GINZAのシンボル。

この雰囲気だけは残して貰いたいものだ。











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2023/02/23

機械式腕時計を扱ったTV番組

以前、と言っても今から四半世紀以上も前だが、某民放で放送された機械式腕時計の特集番組。

当時のcal.861を搭載したOMEGA SPEEDMASTERの裏蓋を外してクロノグラフ機構の作動の様子を映すなど、実際に内部の動きを見る機会が無かった時代に中々頑張った番組であった。

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その他にも、ジラール・ペルゴのトゥールビヨンやユリス・ナルダンの天文時計ガリレオ・ガリレイ、ブランパンのミニッツリピーターと言った一般人には手が出ないようなコンプリケーションに、スイスのコンクール用に制作されたSEIKOのcal.05など、マニアックな内容がてんこ盛りだった。

今ではこんな番組なんて作れないんだろうな。

ネットや雑誌にしてもメーカーの請け売り記事か価格情報くらいしか掲載されていない。

情報化社会と言われるけど、質という意味では昔の方が余程良いモノを作っていたと言わざるを得ないかな。




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2023/02/21

NAVITIMER 806 とともに…

漫画家 松本零士氏がこの世を去ったとのニュースが流れた。

70年代のSF漫画やアニメで有名になった方だが、自分の中では大の機械式時計好き、中でもBREITLING NAVITIMER 806やOMEGA SPEEDMASTERなどを始めとする機械式クロノグラフへの深い愛情を持った方で有名であった。

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氏が上京して初めて銀座の天賞堂で買ったと言われるのがこのBREITLING NAVITIMER 806。
当時はOMEGA SPEEDMASTERの半額だったからだとか...

時計雑誌にも数多く寄稿しており、NHK BS2の旅紀行番組では機械式時計の故郷スイスに渡り、OMEGA社やZENITH社の工房を訪問するなど、メディアを通じて機械式クロノグラフの魅力を発信していた人でもあった。

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自社で一貫生産している、後にマニュファクチュールと言う時計用語を日本に広めたZENITHの工房では、例の有名メーカー向けにも製造されているエル・プリメロが詳しく紹介されていて、流石はNHKだなと思ったりしていた。

 

自身の作品や世界観には、宇宙や大空への憧れと共に、機械が持つある種擬人化された想いも込められていて、道具への拘りと愛着心が感じられるのが魅力であった。

 

故人の冥福を祈る。

 

 

 

 

 

 

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