2017/05/14

LAGUIOLE ORIGINE GARANTIE

フランスを代表するカトラリーと言えばOPINELであるが、もう一つ特に日本ではソムリエナイフで有名になったLAGUIOLEがある。

フランス ティエールのSCIP社が造るシャトーラギオールが特に有名であるが、最近、日本のレストランなどでも、同じようなデザイン - 背中にミツバチのモチーフと微妙にカーブした優雅なハンドルデザイン - のテーブルナイフやフォークを見かける事が多くなった。
これらも所謂LAGUIOLEと呼ばれるカトラリー類である。



とあるレストランで使われていた肉切り用のテーブルナイフ。
独特のカーブを描くハンドルは羊の後脚をイメージしたもの。
折り畳みナイフのようなピボットピンをイメージしたデザインだが、こうしたテーブルナイフには折り畳み機能はない。


特徴的なミツバチのモチーフ。
なぜミツバチなのかは諸説あるが定かではない。
ハンドル材は牛の角が定番だが、安価なものは殆どが樹脂製。


LAGUIOLE INOX FRANCEの文字。
おフランス製のように見えるが余りに価格が安いのはアジア製品である事が多い。


本来、LAGUIOLEとはフランス南部オーブラック地方の牧草地域にあるごく小さな村の名前。
酪農が主な産業でチーズやオーブラック牛なども名産で、行ったことは無いが三ツ星レストラン ミシェル・ブラスがある。

wikipedia:ミシェル・ブラス

古くは200年程前に、冬の間、温暖なスペイン カタルニア地方に出稼ぎに出ていたこの地の牧童達がスペインのNavajaと呼ばれる折り畳みナイフを持ち帰り、laguiole村の鍛冶屋によって牧童や羊飼い用のユーティリティナイフとして生まれたのがLAGUIOLE ナイフの始まり。

その後、羊の胃袋からガス抜きするためのトロカールやパリのカフェでワインのコルク栓を抜くためのコークスクリューが追加されたりして時代とともに洗練されていき、フランス全土や海外でも人気が高くなっていった。

参考:Laguiole knives : Branding and Imagination


ただ残念なことに、OPINELのようにパテントやトレードマークなどの知的財産権を取得していなかった事や、そもそも単なる地域名でしかないLAGUIOLEと言う単語自体を特定の製品に対する商標登録としては認められない事から、この地と全く関係の無い地域で生産された"それらしい"ものでもLAGUIOLEを名乗る事ができてしまっている。

実際、シャトーラギオールのSCIP社を始め、殆どは刃物産業の盛んなティエール村で生産されており、更に安価なものはアジアなど海外で作られているようである。

加えて、二度の世界大戦と過疎化により LAGUIOLE村の鍛治産業は衰退し、20世紀後半にはLAGUIOLE村で生産される真のLAGUIOLEナイフは殆ど無くなってしまっていた。


これを危惧したLaguiole村が、Lagiole村での製造と当時のオリジナルのユーティリティナイフに拘るべきとの事で1987年にLAGUIOLE村に鍛冶屋を設立させたのがForge de Lagiole。

Forge de Lagiole



これは最も定番の折り畳みナイフで、ハンドルはブラスに牛の角が埋め込まれたもの。


"LAGUIOLE ORIGINE GARANTIE"の刻印は、フランス特許庁が正式にLAGUIOLE村で製造された事を認めたメーカーに与えられたもので、これが刻印できるメーカーは現在も数えるほどしか無いらしい。

T12と呼ばれる鋼材はこれもフランスの鋼材メーカーが特別にForge de Lagioleのために調整したもので、440Aステンレススチールよりも硬度がありながら容易に研ぎ直しができ腐食にも強いとされ、更にストック&リムーバルと呼ばれる所謂削り出し製法ではなく、初めに300tonハンマーで鋼材を鍛造した上で熱処理されていて、これにより素材の粒子が緻密に且つ均一となり、高度と柔軟性を共に高め、クロム含有量が少ない非ステンレススチールでありながらも研ぎ直しし易く且つ切れ味の良い鋼材に仕上がっている。

Forge de Lagioleの"Forge"は"鍛造"(鍛冶屋)の意味でもある。

ロック機構の無いスリップジョイントなのでハードな使い方は出来ないが、携帯できる優雅なデザインのテーブルナイフとしてチーズやローストビーフのようなツマミの食材を切ったりするのに最適。

更に3ピースモデルなら、ソムリエナイフのようにワインのコルク栓を開ける事もできるし、スパイク(正確にはトロカールだが)で切った食材を刺して口に運ぶ事もできる。

OPINELと違うベクトルであるが、どちらも流石フランスと言うべき歴史に裏打ちされた洗練されたデザインで、米国製等には無い魅力がある。

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2017/05/03

新旧ウェットリブ比較

既に廃盤となっているDANA DESIGN の WET RIBと、新しいMYSTERY RANCH の WET RIB。





DANA DESIGNの方がメインコンパートメントの横幅が7〜8cmほど長く、500mmペットボトルが楽に3本入る他にまだiPad mini 4や財布なども入る余地が充分にある。

MYSTERY RANCHの方はやや小さく、財布やコンパクトデジタルカメラ、小物類程度で一杯でiPad mini 4は入らない。



MYSTERY RANCHの方は内側にインスペクションタグが縫い付けられている。


DANA DESIGNの方は製造国表示も含めてタグ類は何もなし。生地も丈夫なコーデュラナイロンに対しこちらは薄いナイロンタフタ。



本来は、大きなバックパックを背負った時に頻繁に出し入れする小物類を収納する為、バックパックに装着するもの。

しかし、良く考えてみると、最近は大きなバックパックを背負って歩く事が無いので本来の使い方は全く出番が無いことが…。

ネットで検索してみると、その昔にウエットリブを買うきっかけになったアウトドアライターの堀田貴之氏がウエットリブにベルトを付けて単独で肩掛けできるように改造していた。

早速真似して家に余っていた30mm幅のベルトでサコッシュ風に改造。



ついでに要らなくなったハーネス装着用の分離ベルトを利用して手提げ用のハンドストラップも。

これで少しは出番が多くなるかも。

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2017/04/29

wet rib

前に使っていたDANA DESIGNの廃盤品がMYSTERY RANCHのブランドで復活していた。


MYSTERY RANCH WET RIB




バックパックのショルダーベルトに装着するための3ヶ所のスライダーバックルのデザインが変更されていて、バックパック側のナイロンベルトを一々ショルダーから外さなくてもワンタッチで脱着が可能になっている。

これは大きな改善ポイント。

その他は、生地がややコーデュラっぽくなっているくらいか...


家に帰ったらDANAのと比べてみよう。


あと、店で貰ったフィールドライフにA&FのH村さんが載っていた。

懐かしい...

お元気そうで何より。

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2016/11/19

相性バッチリ

先日頂いたアルコールストーブとマキネッタ(直火式コーヒーメーカー)の話。

直火と言っても室内でガソリンストーブを使うのは躊躇われるので、キッチンのガスレンジで淹れていたが、このアルコールストーブなら静かだし室内でも扱いやすく、火力も丁度良い感じで今はこればっかり。



マキネッタというとモカエクスプレスが定番だが、我が家はドリップ式のナポレターナ。
イタリアンローストの豆をハンドグラインドで。
沸騰後に上下を逆さまにする儀式がナポレターナの楽しみの一つ。



トランギアと比べて予熱時間が短く、着火後の火力の立ち上がりが大変早いアルコールストーブ。
火力調整は出来ないが、コーヒーを入れる分には全く問題ない。


アウトドアでの使用は未知数だが、風防や五徳を工夫して外でのサブストーブとして使ってみるのも良いかもしれない。





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2016/08/19

Watership by Imperial

Watership Trading Companieのワックスコットンハット。





日除け効果が高いハットタイプだが、浮力体が入ったツバ(Brim)は適度な硬さで、風で折れ曲がることがなく、また水に浮きワックス生地が水を弾くので、主に水辺で使うには適した仕様になっている。

昔はA&Fでも扱っていて、2本マストのスクーナー型帆船をあしらったトレードマークとコレを被った白髭のThe Old Manがなかなか渋くて恰好良かったのだが、自分には似合わないのが判っていたので二の足を踏んでいた。




昔のA&Fカタログ。
手前のが2001年頃のWatership Trading Companieのロゴの時代。
左下のが2009年のカタログで、Watership by Imperialになっていて前年に買収された事が判る。
写真の爺さんが滅茶苦茶渋い。



2008年に大手Imperialに買収され、その後中国生産になってしまいつつもブランドは生き残っていたが、最近代表的なワックスコットンのモデルが全て廃盤になってしまったようで、本国ImperialのWeb siteのWatership collectionsからも消えてしまっていた。

国内の取り扱い店でも軒並み今後の入荷予定は無いとの状態になっていることから、恐らく廃盤は確実のよう。

もう手に入らなくなると思うと中国生産でも良いから入手しておきたいと思うのが悪い癖。





今までは所謂野球帽タイプばかりだったが、これからは少し雰囲気を変えてWide Brim Hatでのんびりと海を歩こうかなと。

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2016/08/07

防水スマホシール

防水携帯をiPhoneに機種変更してしまい、現在iPhone SEとiPad mini4の2台体制になったが、問題はこれらの防水対策をどうするか?

life proofなどのハードケースも考えられるが、普段使いにはチョット仰々しいし、緊急時に118が出来れば良いだけなので、GPSなどと同様、今までどおりシアトルスポーツのソフトタイプの防水パックで行こうと思う。

ただ、万一の漏水に備えて非防水のiPhoneに簡易防水対策だけしておこうと防水シールを貼ってみた。





これをジップロックに入れてさらにシアトルスポーツの防水パックに入れれば、とりあえず大丈夫かなぁ。

本当は携帯電話の回線ではなく、防水対策が施されたマリンタイプのVHF無線が使えると良いのだけど。

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オーナーズミーティング

FeathercraftやGregoryなど、海外のアウトドアブランドをいち早く日本に紹介してきたA&Fでこんなイベントが予定されているみたい。

HILLEBERG オーナーズミーティング

HillebergもA&Fの赤津さんが10年以上前に日本に紹介して、特にGregoryやFeathercraftを使うユーザーに支持されて徐々に広まったたのが最初ではなかろうか。

自分も、Hennessy Hammockなどと同様に、Feathercraftを扱うshopやイベントなどで紹介され、実物を見るに従いその良さがわかってきて欲しくなったクチである。

特に、メッシュインナーがオプションで用意されるようになり、南の島や暑い時期でも快適に使えるようになったのが大きい。

自分のAktoも、オプションでメッシュインナーが出て直ぐに手に入れたもの。当時のはまだ黄色のメッシュインナーであった。



我が家のHilleberg達。
Tarp 10ULは一番最初に買ったもので、タグがまだレザーの頃のもの。生地の色が随分変わってしまった。
Aktoは自立しないので買うまでに中々踏ん切りがつかなかったが、今ではメッシュインナーの組み合わせで一番のメイン装備。

Feathercraftユーザーにも多くの支持者がいるHilleberg tents。オーナーズミーティングとかだと凄いテントが一杯いて、こんなソロ用装備だけでは肩身が狭いかもしれないな。

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2016/07/13

TurkがCMに

白いコットン風トンガリ屋根のテントに同じくコットン風なウィングタープを連結したオシャレなサイト。

立てた丸太に縦に数本の切れ込みを入れ、隙間に詰めた着火剤に点火して蝋燭のような焚火を熾す。

その上に直接フライパンを掛け、ジャガイモや人参などとともに、ラム肉と思しき骨つきの塊をじっくり焼いていく。


取っ手がパンと一体化されていて、一言で言うと"スマート"なその黒光りする浅いフライパンは、どう見てもTurkのよう。


某アルコールフリー飲料のCMのワンシーン。


丸太ごと燃えている焚火のことをタレントは「スウェーデントーチ」と言っていたが、正しくは「スウェディッシュトーチ」ではないかと思ってしまう。


トンガリ屋根のテントと言い、スウェディッシュトーチと言い、最近は北欧が流行っているのかもしれない。


Turkは北欧ブランドでもアウトドアブランドでもないが、ロッジのキャストアイロンと違って、鍛造されたスマートな鉄板の格好良さが気に入っている。



焚火の上で簡単な料理を作り、食器も出さずにフライパンから直接食べる。

これほど焚火が似合うフライパンも少ないだろう。







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Birch burl Kuksa と Curly birch Kuksa

北欧フィンランドのラップランドに古くから伝わる木のカップ、Kuksa。

本来はバハカ - Birch burl - と呼ばれる白樺の瘤をくり抜いたものが定番であるが、同じくフィンランドのPuukkoタイプラップランドナイフをリリースしているKellamから、同ナイフのグリップに使われているCurly Birch - Visakoivu - を使ったKuksaが販売されているのを知り、違ったタイプを比べてみるのも一興かとチョット高かったけど買ってみた。

Paw Kuksa with Antler Art



白樺の瘤 - Birch burl - で作られたKuksa(左)と今回買った縮緬杢の樺材 - Curly Birch - 欧名 Visakoivu で作られたKuksa(右)。
手前は同じくKellam knivesの代表作、PuukkoタイプのKellam Wolverine。グリップにKuksaと同じくCurly Birchを用いており、杢目が美しいナイフである。


素材は違っても、塩水で長時間煮るという工程は変わらないので、まだ馴染んでいないKuksaからはしょっぱい味がする。

日本で売られる木製食器の多くはウレタン塗装されていて、Kuksaのように塩水の味がすることはありえないが、この塩水で長時間煮ることで、浸透圧差を利用して木に残った水分を抜き、密度と強度を高めているので、これがないと本来のKuksaとは言えない。

代わりに、塗装されていない分、乾性油などで手入れすることで徐々に経年変化が生まれ、いい感じの飴色に変化していく様が楽しめるのが良いところ。

塩味がなくなるまで少し我慢が必要であるが、早くそうなるように使い倒さねば...

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2016/05/05

MARUNAOの夫婦箸

諏訪田のすぐ近くにあるMARUNAO。





こちらも同じくOPEN FACTORYになっていて主力商品の高級木工箸の製造工程が見学できる。



この日は工場は休みだったが、代表の福田さんが一人で仕上げ作業をしていた。
この後shopで木材や箸の構造などについて色々と教えて頂いた。



元になる木材のサンプル。
スネークウッドやリグナムバイタルなど、ナイフハンドルにも使われる硬い希少な木材も使われている。



お店で一番安かった夫婦箸を購入。

一番安いとは言え、無駄な装飾が無いだけで素材にはしっかりと硬い黒檀(エボニー)と鉄木(アイアンウッド)が使われていて、先端から末端まで断面が八角形に削られ、塗装もされていないので使いやすそう。

ちょっと贅沢な日用品。

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